顔は内臓の鏡
こんにちは。
立春まであと少し、この時季が一年で一番、ぐっと寒さの厳しいときですね。
さて、皆さんのお顔、何色に近いでしょうか?
赤ら顔の人、顔色が青白っぽい人、血色が悪く黒っぽい人、黄色みを帯びている人、様々ではないでしょうか?
顔を見るだけで、見えない身体の中を覗くことができたなら、面白いと思いませんか?
東洋医学では、身体や自然界のものを五つに分類して考える五行(ごぎょう)学説(がくせつ)という考え方があります。
その中で、五つの色が青-肝(かん)、赤-心(しん)、黄-脾(ひ)、白-肺(はい)、黒-腎(じん)と、それぞれ五つの内臓と対応していると考えます。
例えば、顔色が黒っぽいのは腎(じん)の調子が良くないのかな?赤っぽいのは心(しん)の部分が弱っているのかな?といった具合にです。
また、顔のそれぞれの部位を見ることで、内臓が今どんな状態なのかを知ることもできます。
例えば、それぞれ五行学説に基づいて、目-肝(かん)、舌-心(しん)、口―脾(ひ)、鼻-肺(はい)、耳-腎(じん)、に対応しているので、目、舌、口、鼻、耳を見れば、それに対応する肝(かん)、心(しん)、脾(ひ)、肺(はい)、腎(じん)の今の状態がわかるのです。
不思議ですよね。
こうした考え方や分類を簡単に説明することはなかなか難しいのですが、一つだけ言えるのは、これらは数千年の長い臨床経験の中から生まれた(残った)ものだということです。
例えば、多くの眼の病気は、肝(かん)を治療することで良い結果が得られたという実績から、「目は肝に関係する」ということがわかっていきました。
舌が赤く潤っていれば、心(しん)の働きは正常、また、耳鳴りや聴力の衰えは腎(じん)の機能が低下しているのかな?と疑います。
ぜひ、身近な人の顔色、そしてご自分の目、舌、口、鼻、耳の様子など、お顔の状態を観察し、見えない体の中の様子を想像してみてください。
☆お顔チェック☆
・顔色は何色ですか?
青-肝、赤-心、黄―脾、白―肺、黒―腎
・目は良く見えますか?
目―肝
・舌は赤く潤っていますか?
紫に近い色になったり、しわやパサつきはありませんか? 舌―心
・口は乾いていませんか?
口内炎はありませんか? 口―脾
・鼻は通っていますか?
鼻―肺
・耳はよく聞こえますか?
耳鳴り、難聴はないですか? 耳―腎