だんだんと暖かくなり冬の間サボっていたり、新しい生活のスタートを機に運動を始められた方も多いのではないでしょうか?
適度な運動は気分をリフレッシュしたり免疫力のアップにも効果的です。心身ともに快適な毎日を送るためにもぜひ取り入れたい習慣ですね。
とはいえしばらく動かしていなかった体をいきなり動かしてしまうとやってくるのが「筋肉痛」です。
誰でも一度は経験されたことがあると思いますがつらいですよね、筋肉痛って。
「筋肉痛」には運動の直後、あるいは最中から起こる「即発性筋痛」と、運動後の数時間から数日後に起こる「遅発性筋痛」の2種類があります。一般的に筋肉痛という認識は後者の「遅発性筋痛」になるかと思います。
今日はその「筋肉痛」のお話です。
「筋肉痛」はなぜ起こる?
実はその発生のメカニズムはよくわかっていないのです。有力な説としては普段使わない筋肉を使ったり、同じ動作を繰り返したりすると、筋肉の繊維(筋繊維)に細かな傷ができます。その傷んだ箇所を修復する過程で炎症反応が生じて、痛みを生み出す刺激物質が生成され、筋肉痛が出現すると考えられています。
歳を取ると「筋肉痛」が遅れてやってくるは本当?
よく運動した翌日に痛みが出ると「まだまだ若い!」とか数日後に痛みが出ると「もう歳だし・・・」なんていう話を聞くことがあります。歳を取ると筋肉痛が遅れてやってくるものだと思っていませんか?
加齢による身体機能の低下というものも多少あるとは言われていますが実は年齢はさほど関係ありません。運動の量と質、普段の運動習慣の差が要因と言われています。
筋肉に掛ける負担が大きく激しい運動であればあるほど短時間で、逆に負荷の少ない運動ではゆっくりと筋肉痛はやってくるということなのです。
「筋肉痛」になったら運動してもいいの?
痛みの程度にもよりますが基本的には筋肉を休ませてあげるのがよいでしょう。筋肉痛になると筋肉は更に強い筋肉になろうとする「超回復」という現象が起きます。これを繰り返していく事でしっかりした筋肉を作り上げていく事ができるのです。この筋肉の超回復にはだいたい48~72時間かかるといわれています。ということで2,3日程度おいて痛みが治まってからの運動を再開するのがよいでしょう。もし運動をするのであれば痛みのない部位を鍛えましょう。
「筋肉痛」にならないようにするには?
予防法も抑えておきたいですね。
運動前には準備運動は入念にしっかりとウォーミングアップを行います。運動後には必ず整理体操などクールダウンをするようにしましょう。

水分補給も忘れてはいけません。そして日頃からバランスの良い食事を心がけましょう。
在宅ワークや自粛生活で体を動かす機会が減ってしまい、それを機に運動を始めようとする方もいらしゃるかと思います。筋肉痛はちょっとした達成感を味わえるものでもあったりしますがやはりつらいものです。
日常的に運動を続けていくことで筋肉痛が起こりにくい体づくりを目指しましてみませんか?数か月後にはきっといいことが起こってくるはずですよ。