君の腰はエキセントリック!
ボディビルダーの間では常識ですが、ウェイトトレーニングで一番負荷がかかる動きは「伸張性収縮」です。
伸張性収縮とは、例えば、上腕二頭筋をダンベルでトレーニングする際に、持ち上げたダンベルをゆっくり降ろす時の筋肉の動き(力を入れながらも筋肉が伸びていく動き)です。

別名「エキセントリック収縮」とも言います。
筋肉をグッと縮める時よりも、耐えながらも引き伸ばされる時が筋肉にとって一番負荷がかかってきます。引き伸ばされると聞くと、なんとなくキツイ感じが分かりますよね。
ボディビルダーのように筋肉を肥大させたい時は、このエキセントリック収縮を使ったウェイトトレーニングが効果的です。

ただし、負荷が強くかかるので、最初からウェイトを重くしないように注意してくださいね。
さて、題名からもお気づきの方がいらっしゃるかと思いますが、あなたの腰の筋肉も秘かにエキセントリック収縮を行っています。
私たちの頭はおおよそ4~6㎏あり、背骨の上に乗っかっています。
その状態でお辞儀をすると、そのまま勢いよく頭から倒れてしまいますね。
そうならないように頭と体を支えてくれているのが、頭から背骨沿いに骨盤についてくる「脊柱起立筋」という筋肉です。
ここで、ご自身の日常の行動を想像してみてください。
体を後ろに反らすよりも、前に屈める動作をしていることが多くありませんか?
そうです、常日頃から脊柱起立筋に知らず知らずのうちに負荷をかけているのです。
筋肉は万能ではありません。
連続で使い続けると限界が来ます。
筋肉が収縮したまま固まるか、収縮できなく伸びきったままになるか。
固まった場合はギックリ腰などのような痛みの原因になり、伸びきったままの場合は腰が曲がってくる可能性が大きくなります。
ではどうするか?
固まった筋肉にはストレッチを、伸びきったままの筋肉にはリハビリをさせましょう。
おススメはこちら!「猫&牛のポーズ」
- 手の平と膝を床について、四つ這いになります。
猫のポーズ(ストレッチ) - 息を吐きながらお臍を見るように顔を下げて背中を丸めていきます。 背中を丸める時に背中の筋肉には力を入れずに腹筋に力を入れて骨盤を立てるようにしていきましょう。
牛のポーズ(リハビリ)
- 息を吸いながら顔を斜め上に上げていきながら、背中を反らしていきます。 反らす時は背中の筋肉が収縮していることを意識しながら行いましょう。このエクササイズを呼吸に合わせてゆっくり5回ほど行います。痛みが出る動作はそこから無理をせずに動かせる範囲で行いましょう。

いつまでも姿勢がシャキッとして、元気に動ける体をキープしていきましょうね!