痛みの原因!ダメダメ姿勢図鑑 〜床座り編〜
こんにちは。
姿勢マニアの外山です。
いわゆる不良姿勢(=ダメダメ姿勢)が良くないことは分かっていても、「なぜ?」「続けるとどうなるのか?」と言う点は意外と知られていません。
前回に引き続き図を交えて解説していきたいと思います。
痛みの原因!ダメダメ姿勢図鑑 〜イス編〜
◆女の子座り
あら〜☆カワイイでちゅね〜!!でもダメダメ姿勢でちゅよ〜(>_<)
コホン。
幼児なら体重が軽く関節も柔らかいのでまだ大丈夫ですが、大人がこの姿勢をするのは大問題です。
【この姿勢の問題点】
- 骨盤のゆるみ
- 股関節のねじれ
- ひざ関節のねじれ
【誘発される症状】
- 腰痛
- 股関節の痛み
- ひざの痛み
- O脚、X脚
- 外反母趾
ひざ関節は「曲げる」「伸ばす」という動きの関節です。この姿勢では本来の動きではない「ねじれ」が入り、関節にダメージを与え様々な症状を引き起こします。特にひざの内側が痛いと言う方は要注意で、ひざに水が溜まることや慢性的な痛みの原因にもなります。
◆お姉さん座り・横座り
微笑ましい母子の様子です。育児中のお母さんはこの姿勢で子供を抱っこしてバランスを取ることが多いようです。でも残念ながらダメダメ姿勢なのです。
【この姿勢の問題点】
- 両肩の高低差
- 骨盤のゆがみ
- 股関節のねじれ
- ひざ関節のねじれ
【誘発される症状】
- 肩こり
- 腰痛
- 股関節の痛み
- ひざの痛み
この姿勢ではいつも同じ方向にひざを倒している方が多いです。そうすると身体の可動域や緊張の左右差が大きくなり、痛みや不調を引き起こします。
◆体育座り・三角座り
ちょっとセクシーな格好で体育座り・三角座りをしているお姉さんです。
小学生の頃は強制的にこの姿勢を取らされていましたが、ダメダメ姿勢です!
【この姿勢の問題点】
- 巻き肩
- 猫背
- 骨盤の後傾
【誘発される症状】
- ストレートネック
- 肩こり
- 腰痛
- お尻の痛み
- 坐骨神経痛
体重の軽い小学生の時でも体育館で長時間この姿勢でお尻の筋肉が圧迫されて痛かったことを覚えています。骨盤が後傾した姿勢で座るのはお尻の痛み(仙腸関節痛)や坐骨神経痛を引き起こします。
◆あぐらと正座どっちがいいの?
一般的な床座りではあぐらか正座をする方が多いかと思われます。私も自宅にいる時はどちらかの姿勢で座っています。ただ、どちらの姿勢も良い点と悪い点があり、身体の状況によって使い分ける必要があります。
◆あぐらの良い点・悪い点
◎あぐらの良い点
- ひざ関節の負担が少ない
- 股関節の柔軟性を維持できる
×あぐらの悪い点
- 骨盤が後傾する
- 猫背になりやすい

あぐらは骨盤が後傾するため腰痛やお尻の痛みの原因になることもあります。意識的に骨盤を立てて座りましょう。
◆正座の良い点・悪い点
◎正座の良い点
- 骨盤を立てやすい
- あごを引いて胸を張りやすい
×正座の悪い点
- ひざ関節に負担がかかる
- 足の血行が悪くなる
正座はちゃんと骨盤を立てられれば腰への負担が少ないのが利点です。

ただし、ひざを最大限に曲げた状態で体重負荷がかるため、元々ひざに痛みや症状がある方は悪化する可能性があります。
◆クッションを活用しよう!
クッションを使うことで、あぐら・正座の欠点を緩和することができます。
・あぐら
お尻の下にクッションを敷いて坐骨で座るようにすると骨盤が正しく前傾します。
・正座
足の間、お尻の下にクッションを敷くことでひざや足にかかる体重を軽減することができます。

あくまで負担の緩和ですので、無理は禁物です。腰やひざに不安がある方はイスに座りましょう。
◆まとめ!『正しい座り方』
正しい座り方の基本としては
- 坐骨で座る
- 骨盤を立てる
- 肩甲骨を寄せる
となります。
これで背骨はS時カーブを描くので首や腰を傷めない姿勢になります。
また、肩は左右水平にすることで肩こり予防に、ひざを捻らないことでO脚やひざの痛みを予防できます。
いかがでしたでしょうか?
意外と難しい「正しい座り方」ですが、今この瞬間から改善はできますので、身体の痛みや不調に悩んでいる方はまずはここから始めましょう!
自力で改善が難しいという方は杉並整骨院までお気軽にご相談ください。