交通事故で骨壊死!?ダッシュボード損傷
こんにちは!ペーパードライバーの外山です。
「ダッシュボード損傷」と言われてもピンとこない方が多いと思います。
「ダッシュボード損傷」とは交通事故で起こる「股関節脱臼」のことです。

実は股関節脱臼の大半は運転中の交通事故が原因で起こっています。
今回は日常的に車の運転をする方には、ぜひ知っておいてもらいたい「ダッシュボード損傷」について解説をしていきます。
◆ダッシュボード損傷の仕組み
①乗車中に追突されて後方から衝撃を受ける
②身体が前方に押し出されて、膝をダッシュボードにぶつける
③大体骨頭が後方押し出されて脱臼する

残念ながら、エアバックとシートベルトでは防ぎきれないことも多いようです。
◆最悪は骨壊死も…
股関節は身体のなかで一番頑丈な靭帯で覆われています。その股関節が脱臼するということは、相当な衝撃が加わっているということになります。
そのためダッシュボード損傷の際にはその衝撃で股関節部(寛骨臼・大腿骨頭)の骨折も合併することがほとんどです。
脱臼骨折で大腿骨頭の血管を損傷すると、血流障害により栄養や酸素が骨に届かなくなります。そうなるとおよそ24時間で骨壊死になってしまいます。骨壊死を防ぐためにも事故後は直ちに救急車を呼んで医療機関で処置を受けましょう。
また、大体骨頭の後方には坐骨神経があります。股関節脱臼の際に坐骨神経が圧迫・損傷を受けると坐骨神経麻痺が起こることもあります。太もも・ふくらはぎ・足裏などの痛みや痺れ・脱力感で歩行困難になることもありますが、こちらは一過性のことも多いので経過観察が必要です。
◆治るまでの期間は?
脱臼・合併症の程度や治療によって変わりますが、最短でも復帰までに1年はかかります。
◆後遺症は?
治療やリハビリが順調にいったとしても、股関節の可動域低下や痺れなどの神経症状が残ることもあります。その際のケアは整骨院でも可能ですのでお気軽にご相談ください。
【まとめ】ダッシュボード損傷になったら
・ダッシュボード損傷は大腿骨骨頭の骨壊死になる可能性もあります!
・事故の際は一刻も早く医療機関に連絡をしましょう!
交通事故の痛みについては杉並整骨院の外山までお気軽にお問い合わせください。