「鬼滅の刃」に学ぶ!人生のパフォーマンスを上げる方法!
こんにちは!漫画家になれなかった男、外山です!
漫画・アニメが大人気の「鬼滅の刃」。
みなさんはお好きですか?もちろん私も大好きです!
そこで今日は「鬼滅の刃」の修行シーンから運動パフォーマンスを上げる身体の使い方を学んでみましょう!
・「上はゆったり、下はどっしり」これなーんだ?
アニメ第三話では全集中の呼吸について、竈門炭治郎の師匠である鱗滝左近次が次のように説明しています。
「身体の隅々の細胞まで酸素が行き渡るよう長い呼吸を意識しろ。体の自然治癒力を高め、精神の安定化と活性化をもたらす。上半身はゆったりと、下半身がどっしりと構える。」
ここでのポイントは「上半身はゆったりと、下半身がどっしりと構える」という部分。
深く長い呼吸をするためには上半身は脱力する必要があります。
そして上半身を脱力するためには下半身が安定しなくては出来ません。
つまりこの状態こそが「全集中の呼吸」を行うための基礎中の基礎なんですね。
・「全集中」は実際にある?
実はアニメだけでなく現実の世界においても、同様の考え方があります。
上虚下実(じょうきょかじつ)といい、武道・ヨガ・太極拳の経験がある方は聞いたことがあるかも知れません。上虚とは上半身が空っぽの状態、下実とは下半身が満ちた状態のことです。つまり、上半身の無駄な力みが抜けて、下半身は力が充実している状態です。下半身が安定することで姿勢がよくなり、上半身が脱力することで胸郭が広がりやすくなるため、自然と深い呼吸ができるようになります。呼吸が整うと全身の細胞に酸素が行きわたり、細胞が活性化して思考と動作のパフォーマンスが上がります!
例えば剣道の試合で、全身が力んでガチガチになっていたらどうでしょう?攻撃時は手打ちになり、威力のない打ち込みになってしまいます。また、相手の攻撃を受ける際も、反応してからの動作が遅くなり、防御が間に合わなくなります。もし人喰いの鬼が相手なら、残念ながらここで人生終了です。
鬼殺隊の基本的な技術なのも納得です。
ここからは「全集中」=「上虚下実」として話を進めます。
・すごいぞ!善逸!
「全集中」がもっとも分かりやすいのが、炭治郎の仲間である我妻善逸の「雷ノ呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」です。
普段は臆病な彼は鬼への恐怖で意識が飛んだ時に真価を発揮します。下半身は強靭な脚力で稲妻のごとく踏み込み、睡眠状態による上半身の脱力は神速の居合抜きを生み出します。しかも、6連続で繰り出すというのですから驚きです!カッコいい!私が小学生ならきっと真似したことでしょう(笑)
・「全集中」で人生のパフォーマンスが上がる!
実はこの身体の使い方はスポーツや武道に限らず、あらゆる動きの基本です。立つ、座る、歩くなどの日常動作はもちろん、歌う、絵を描く、文字を書く、楽器を演奏するときも「全集中」の状態であればより良い結果が期待できます。すなわち、日常生活、趣味、スポーツのパフォーマンスが上がるのです!
・あなたにも出来る!「全集中」
炭治郎のように山で修行したり、岩を斬るような訓練は出来ません。でも現在の日本でも日々「全集中」のトレーニングをしている方々がいます。
それは「お相撲さん」です!相撲の「ぶちかまし」や「てっぽう」は「全集中」状態でないととても勝てません。
そこで、お相撲さんの稽古の基本「四股」をやってみましょう!

「四股」は下半身の筋肉を使い、体幹バランスも鍛えられますので腰痛予防やダイエットにも効果的です!
はじめる前に
まずは股関節のストレッチ、椅子に座ってヒザを左右に大きく開きましょう
左右交互に肩を入れて股関節をのばします。
・「全集中・四股」のやり方
- 肩幅より広めに足を開いて立ちます
- ヘソの下(丹田)に力をいれ、背筋を伸ばしたままヒザを曲げます
※足の親指の付け根(母指球)で重心を保ちましょう - 重心を軸足に移します
※ヒザが内側に入らないように - 軸足のヒザを伸ばしながら、反対側の足を上げます
※軸足で足を持ち上げるつもりで - 上げている足首の力を抜いて、ストンと下ろします
※軸足の内太ももを意識しながら
・脱力が難しい方へ
意外と難しいのが上半身の脱力です。無理に力を抜こうとせず、まずは下半身の安定を心掛けましょう。下半身が安定してくると自然と上半身の力も抜けるようになってきます。
まとめ
「全集中」とは
上半身は余計な力みが抜けて、
下半身は足裏全体で立ち、ヒザは適度に緩み、腹部と臀部は軽く力が入っている状態
胸郭が広がるので自然と深く長い呼吸が出来るようになる!
呼吸が整うことでパフォーマンスが上がる!
みなさんも是非、四股から「全集中」に挑戦してみてください!