「痛かった」ですまさないで就寝中のこむらがえりは体からのSOS!
ふくらはぎがつる、就寝中にやってくると目が覚めてしまうほど痛いこの症状。
実は体からのSOSで血行が悪くなっているサイン。
血行不良を甘く見てはいけません。
コリや冷えなど軽い症状もありますが、ひどくなると静脈瘤や血栓など重篤な症状に発展することもあります。
血行不良は様々な症状を引き起こす
全身を巡る血液は酸素や栄養を運び、老廃物などいらないものを排出する役割を果たしています。
血行が悪くなるとこれらの働きがうまくいかなくなります。
結果、体のコリやむくみ、冷えといった様々な不調が引き起こされるのです。
こむらがえりは主にミネラルの不足で生じることが多く、そのミネラルを運ぶのも血液が行っています。
「きちんと栄養を摂取しているはずなのに~」と感じる方は、もしかしたら血行不良により栄養が送り届けられていないのかもしれません。
なぜ血行が悪くなるの?
血液は全身を巡る過程で様々な血行障害を受けます。
血液は血管を通りますが、その血管に狭くなった部分があったらどうでしょうか?もちろん広い通り道に比べ流れは悪くなります。
また、血液を送り出すには絶えずポンプ機能が働いていますが、この働きの低下でも血液の流れは悪くなります。
原因は身近なところから
皆さんの身近にも血行不良を引き起こす習慣があります。
①運動不足や長時間の同じ姿勢
筋肉は伸び縮みすることによりポンプの働きをして血液を送り出します。
運動不足や長時間の同じ姿勢で体を動かさないと筋肉は伸び縮みしません。
足に血液が溜まり、塊(血栓)を作りだす「エコノミークラス症候群」という言葉を聞いた事ある方も多いと思います。
この症状はデスクワーク作業でも起こることがあるので気をつけましょう。
②不良姿勢
関節にも血管が通っています。不良姿勢の状態は関節で血管が圧迫し血流を悪くします。
特に手足への血流は様々な関節を経て届けられるので流れが少なくなり、末端冷え性の原因にもなることがあります。
③ストレスや食生活
血管は自律神経といわれる機能により通り道の広さがコントロールされています。この自律神経はストレスや睡眠不足などにより機能が低下します。
また乱れた食生活も血管に悪い影響を与えます。
特に糖や脂は血管の隙間を狭める上に血液自体もドロドロにして流れを悪くしてしまいます。
4「回復力にも影響が」
血行不良は症状を引き起こす以外にも、怪我や病気の治癒にも関係しています。
怪我の早期回復には休養はもちろんですが栄養を届けることも大切です。また病気と闘う白血球も血液が運んでくれます。
もし軽い怪我をしてしまって治りが悪いなと感じたときは、血行不良もひとつの原因かもしれません。
こむらがえりは血行不良のサインのほんの一部にすぎませんが、痛みを伴うのでわかりやすい反応でもあります。
とくに、激しい運動をしたわけではないのに足がつる方は要注意です。
痛かったでは済まさずに生活環境を見直すことも大事です。